株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也氏 インタビュー

日向野 卓也
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株式会社GeNEE(呼称:ジーン)は、システム・アプリ開発やDX・ITコンサルティングを行う「受注型ビジネス」と、製造業や建設業向けの自社SaaSサービスを展開する「企画型ビジネス」の2つの柱で事業を展開しています。

目の前の案件に真摯に向き合うことで信頼を積み重ね、着実に会社を成長させてきた代表取締役の日向野卓也氏。

幼少期から現在に至るまでの歩み、自社プロダクトに込めた想い、そして求める人物像や若手層へのメッセージを伺いました。

目次

アウトドアな幼少期から、プログラミングの裏側へ興味を持った中高時代

― まずは、幼少期から学生時代にかけて、どのようなお子さんだったのか教えてください。

日向野氏:小学生の頃は、家族と過ごすことが多かったですね。家族が色々な場所へ出かけるのが好きだったので、温泉や海外旅行などによく行っていました。友人とも外でサッカーをして遊ぶなど、かなりアウトドアな生活を送っていたと思います。

中学校や高校に入ると、基本的には勉強に打ち込むようになりました。また、近くにいた兄の影響でゲームを一緒にやるようになり、そこからゲームを動かしている「プログラミング」という裏側の仕組みに興味を持ち始めました。キャラクターが動く構造などを知るために、インターネットやAppleの公式ガイドラインを読み込みながら、プログラミングの構造を理解する時間を長く過ごしていましたね。

アプリ開発でビジネスの楽しさを知った大学時代

― 大学に入学されてからは、どのような活動をされていたのでしょうか。

日向野氏:大学では研究室に入り、情報系の分野に興味があったため、自分自身でアプリや軽いシステムを作るようになりました。そこから個人事業として、タスク管理アプリや家計簿アプリなどを色々と制作しました。

当時は今よりもアプリの審査基準が緩く、Appleなどのプラットフォームがサードパーティのエンジニアを求めていた時期でした。自分が作ったものをどんどんアップロードしていくことに楽しみを感じていましたね。実際にユーザーがついて売上が上がっていくのを経験し、「稼ぐ楽しみ」といいますか、ビジネスとしての面白さを少しずつ理解していった時期でした。

株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也氏

大手企業を経て、自社プロダクト開発のために起業へ

― 大学卒業後の経歴と、起業に至った経緯について教えてください。

日向野氏:大学卒業後は、NTTデータに入社しました。同期が600人ほどいるような大きな会社で、売上も5兆円近くあり、その中でエンタープライズ領域と呼ばれる大手法人向けの事業計画や上流工程を担当していました。

GeNEEを法人化したのは2017年なので10年前です。元々は個人事業として開発を続けていたのですが、自社プロダクト・自社ソリューションを作り、大手法人向けに営業活動やマーケティング活動をしていく上で、やはり「法人格」が必要になったのが大きな理由です。

当社は中長期的な計画をガチガチに立てるというよりは、身近にある目の前のタスクや案件をしっかりとこなし、自分たちや会社の価値をしっかりと高めていくスタイルを採用しています。身近なお客様と真摯に向き合うことで業界内に良い評判が広がり、次の案件、また次の案件へと繋がっていく。そうした地道な積み重ねが、これまでの会社の道程となっています。

顧客と伴走し、現場の業務効率化を実現する「セイカン」「ケンスマ」

― 現在の事業内容と、そこにかける想いについてお聞かせください。

日向野氏:現在は受注型ビジネスと企画型ビジネスの2つを展開しています。企画型ビジネスでは、製造業向けの「セイカン」、建設業向けの「ケンスマ」、AIセキュリティソリューションの「シークレットファイルズ」と「GeNEE AI Defender」といった自社サービス・自社ソリューションを提供しています。

特に注力しているのが「ケンスマ」です。重厚長大系の業界では、今でも紙や調書でのアナログな管理が多く、勤怠や予算管理が煩雑になっている会社様が少なくありません。そうした現場の業務効率化に役立つものを作りたいという想いから、これらのサービスを開発しました。「ケンスマ」を導入していただくことで、よりスマートで効率的な流れを作れればと考えています。

お客様との相性としては、「丸投げ」というよりも、「一緒にやっていきましょう」という覚悟を持った会社様と非常に親和性が高いです。一緒に伴走するからこそ、我々も業界の業務知識を隅々まで理解でき、結果としてシステムの定着具合も格段に良くなります。そうした気概を持ったお客様と一緒にプロジェクトを進めていきたいですね。

謙虚で自発的な姿勢を求め、挑戦を後押しする

― 最後に、御社が求める人物像や、若手層へのメッセージをお願いします。

日向野氏:採用においては、単純な熱意よりも「謙虚に前向きに行動できるか」「主体的・自発的に動けるか」、そして「不平不満を言わずに周囲と接することができるか」を重視しています。これは従業員に対しても、お客様に対しても同じです。

また、若手経営者やこれから何かに挑戦しようとしている方にお伝えしたいのは、「やり抜く力」の重要性です。今はAIの登場などで情報が錯綜し、色々なものに手を出してはすぐに辞めてしまう状況が生まれやすくなっています。例えばマーケティングを始めるなら、1年で諦めるのではなく、3年、5年と集中してやり切ってみる。時間はかかっても、それが大きな結果に繋がることはよくあります。

中途でキャリアアップや独立を考えている方には、人生は一度きりなので、挑戦する気持ちを忘れずに行動してほしいと思います。新卒や学生の方々は、まだ基礎的なビジネススキルがない状態だと思うので、まずはガムシャラに動くこと。経理なら簿記、というように先輩社員についていき、日々の積み重ねを怠らないことが、中長期的な大きな成果に結びつくと信じています。


編集後記

インタビューを通じて、日向野氏の「目の前のことに真摯に向き合い、やり抜く」という一貫した姿勢が強く印象に残りました。学生時代のアプリ開発から大手企業での経験、そして起業に至るまで、着実に信頼を積み重ねてきた同社。自社プロダクトを通じて日本の製造業・建設業のDXを力強く推進していく株式会社GeNEEの今後の展開に、大きな期待が寄せられます。

日向野卓也氏
株式会社GeNEE 代表取締役
会社概要:https://genee.jp/

学生時代にアプリ開発を通じてビジネスの基盤を築き、新卒では株式会社NTTデータ(現:株式会社NTTデータグループ)に入社。エンタープライズ領域での大手法人向け事業や上流工程を経験。その後、自社プロダクトの開発・展開を本格化させるため、創業メンバーと共に株式会社GeNEEを設立。現在はシステム・アプリ開発の受注事業と、製造業向け「セイカン」、建設業向け「ケンスマ」などの自社SaaSサービスやセキュリティソリューションの「シークレットファイルズ」「GeNEE AI Defender」を展開している。

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執筆者情報

新谷 哲のアバター 新谷 哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

1971年、東京都生まれ。都立駒場高校出身。大学卒業後、ベンチャー・リンクに就職。銀行、信用金庫の融資コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。
2010年、当時赤字だった「WizBiz」という経営者向けネットメディア事業の20人の部下を引き連れ会社から独立。代表就任とともに、レカムの傘下に入り、レカム株式会社の100%子会社として、WizBiz株式会社を創業。2011年、レカムと光通信の出資分を全て買い取る。2023年12月、TOKYO PRO Market(東京プロマーケット)市場へ上場。
現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。国内では経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年500回以上のセミナーを開催し、4000名を越す経営者が参加。18万人の社長アンケートから1000個の悩みを回収。

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